検証ラボ ── 2026-08-23
SQXの決済タイプ8種 — 「どう手仕舞うか」を決める設定を画面つきで解説
注文タイプの記事に続いて、今回は**決済タイプ(Exit types)**です。生成される戦略が「持ったポジションをどう手仕舞うか」を決める8つの部品を見ていきます。
設定画面
場所は Builder → Full settings → Building blocks の右側、Order typesの下です。
Order typesと違うのはRequired(必須)列があることです。Useは「部品箱に入れる(使われるかは生成しだい)」、Requiredは「生成されるすべての戦略に必ず組み込む」という意味になります。
8タイプの意味
| タイプ | 何をするか |
|---|---|
| Stop Loss | 損切り。エントリー時に逆方向の水準を置く |
| Profit Target | 利食い。目標水準に届いたら決済 |
| Exit After Bars | エントリーからN本経過したら決済(時間切れ決済) |
| Move SL 2 BE | 一定の含み益が出たら損切りを建値(ブレークイーブン)へ移動 |
| └ SL 2 BE Add Pips | 建値移動の際に±何pipsずらすかの付属設定 |
| Trailing Stop | 価格に追随して損切り水準を切り上げる(切り下げる) |
| └ Trailing Activation | トレーリングを発動させる条件(どれだけ有利に動いたら開始するか)の付属設定 |
| ExitRule | シグナル条件による決済。「反対条件が成立したら手仕舞う」型のルール |
損切り・利食いの「置き場所」(ATRの何倍か、直近高安か等)は、ビルディングブロックの記事で触れたStop/Limit水準ブロック(58種)側が決めます。Exit typesは「どの決済の仕組みを使うか」、水準ブロックは「どこに置くか」という分担です。
Requiredの使いどころ — 損切り必須はおすすめ
Default (forex)ではStop LossとProfit TargetがRequiredになっています(画面のチェック位置)。最初の戦略生成の設定サマリーに出ていた「SL&PT required」の正体はこれです。
特にStop LossのRequiredは外さないことをおすすめします。理由は2つあります。
- リスク管理: 損切りを持たない戦略が混ざると、1本の建玉が想定外の損失を抱え込めてしまいます
- 比較可能性: 「全戦略が損切りを持っている」という前提が揃っていると、生成結果同士の成績を比較しやすくなります
決済を増やせば成績が良くなる?
注文タイプの記事と同じ結論になりますが、私の検証では決済まわりの部品を大きく開放(トレーリング・建値移動・ルール決済・58種の損切り水準)しても、未使用期間での歩留まりは変わりませんでした。決済タイプも「成績を上げる装置」ではなく、作りたい戦略スタイルの表現として選ぶのが実務的です。
- シンプルに固定SL/PTだけ → 挙動が読みやすく検証しやすい
- トレーリング系を混ぜる → トレンドを伸ばすスタイルの探索
- Exit After Bars → 時間で区切るスタイル(統計的な扱いがしやすい)
まとめ
- Exit typesは「手仕舞いの仕組み」を選ぶ8つの部品。水準はStop/Limitブロックが担当
- Required=全戦略に強制。損切りのRequiredは外さないのがおすすめ
- 決済部品を増やしても歩留まりは上がらなかった(実測)。スタイルの表現として選ぶ
これでBuilding blocks画面の主要パーツ(条件・注文・決済)がひととおり読めるようになりました。次回は生成した戦略の結果(databank)の見方を扱う予定です。
※本記事の画面・仕様はBuild 144時点の確認内容です。