DRAWER 03 ── 資料室
読み返して使う基礎資料
日々の検証記事とは別に、時間が経っても変わらない仕組みの話をここに揃えていきます。 結論を先に、根拠と出典を後に書く方針です。
市場構造・コスト
スプレッド・スワップ・証拠金など、取引コストと市場の仕組み
通貨ペアの相関は、時間足ではなく時間帯と月で動いた — 7組を3年分のティックで測る
通貨ペアの相関を、時間足・時間帯・荒れた日・月ごとに分けて測りました。1分足と4時間足では最大0.07しか違わないのに、時間帯では0.47から0.91まで、月ごとでは0.08から0.94まで動きました。「荒れると相関は1に近づく」は、7組のうち2組で成り立たず、1組はごく弱いものでした。
更新 2026-09-29ユーロ/香港ドルはユーロ/米ドルと同じ動きで5.8倍のコスト — ペッグ通貨を含むペアを3年分のティックで測る
香港ドルは米ドルに対して7.75〜7.85の帯に固定されています。そこでユーロ/香港ドルとユーロ/米ドルのティックを3年分突き合わせました。1分ごとの値動きはほぼ同じ(相関0.985)なのに、スプレッドは中央値で5.8倍。ティックの比から逆算した米ドル/香港ドルは、帯の両端にきっちり張り付いていました。
更新 2026-09-16指標発表とロールオーバーは正反対だった — 片方は人が集まり、片方はいなくなる
指標発表もロールオーバーも「スプレッドが開く」場面です。ところがティックを数えると、正反対でした。発表の瞬間は値がつく回数が4.7倍に増え、ロールオーバーは半分に減ります。同じ「開く」でも、中身がまったく違いました。
更新 2026-09-15同時に何本出るかで、動きは4倍変わった — 重要度のラベルより本数のほうが当てになる
経済指標は、同じ分に複数まとめて発表されることがあります。その本数と値動きの大きさを測ったところ、1本の枠が平常の4.9倍なのに対し、3本の枠は20.6倍でした。重要度をそろえて比べても差は残ります。カレンダーで本数を数えるだけで、荒れ具合をかなり見当づけられます。
更新 2026-09-14「CPIは重要」は米国だけの話だった — 9か国のCPIを同じ物差しで測る
各国のCPIを、それぞれの通貨の対ドルペアで測りました。米国が平常の31倍で突出し、カナダ・英国が16倍台で続きます。ところがユーロ圏は3.5倍、日本は2.4倍しかありませんでした。同じ「CPI」でも、効き方は10倍以上違います。
更新 2026-09-14「曜日」「月末」「夏枯れ」を測った — 2つは存在せず、1つは3年では確かめきれなかった
FXにはカレンダーにまつわる通説がいくつもあります。曜日で違う、月末はフローが出る、8月は夏枯れ。3年分のティックで確かめたところ、曜日と月末はスプレッドにもティック数にも差がありませんでした。夏枯れは見えるのですが、たった1か月の出来事で像が変わってしまい、3年では結論を出せませんでした。
更新 2026-09-14米雇用統計と米CPI、どちらが荒れるか — 物差しで答えが変わった
米国の主要指標6つを分単位でプロファイルしました。価格の動きでは雇用統計が最大(平常の36倍)、スプレッドではCPIが最大です。物差しで順位が入れ替わりました。そしてどの指標も、ピークは発表の分ちょうどで、1〜5分で元に戻ります。
更新 2026-09-11指標を避けてもコストは1円も減らなかった — 減ったのはロールオーバーを避けたときだけ
「指標の前後は取引しない」というのはよく聞く方針です。3年分のティックで、避けることでコストがどれだけ減るかを金額で出しました。指標を避けても平均スプレッドは下がらず、むしろ0.1%上がりました。ロールオーバーを避けると15%下がります。取引できなくなる時間まで含めて比べます。
更新 2026-09-11年末年始で本当に危ないのは2日だけだった — クリスマスと元日は、値がつく回数が平常の数%になる
「年末年始は薄いから気をつけろ」と言われます。3年分のティックを日別に測ったところ、12月24日から1月5日までの大半は普通の日でした。危ないのは12月25日と1月1日の2日だけで、この2日は値がつく回数が平常の2〜6%まで落ち、スプレッドの90%点が10倍を超えていました。
更新 2026-09-10改定値は見る意味があるのか — PMIは3分の1に落ち、ミシガン大は落ちなかった
同じ統計が「速報」「改定」「確定」と何度も発表される指標があります。後の回にどれだけ反応が残っているかを測りました。PMIの確定値は速報の3分の1まで落ちますが、ミシガン大消費者信頼感の改定値はほとんど落ちません。「改定値は無視してよい」は、指標によって違いました。
更新 2026-09-10中国の指標はどの通貨に効くのか — 豪ドルが最も動き、ユーロにも届いていた
「中国の指標は豪ドルに効く」という通説を、3年分のティックで確かめました。確かに豪ドルが最も動きます。ただし円にもユーロにも届いていて、影響には距離に応じた勾配がありました。そしてユーロは、価格が1.45倍動いているのにスプレッドがまったく反応しませんでした。
更新 2026-09-10同じくらい薄いのに、片方は8倍開き、片方はまったく開かなかった — 流動性を4つの物差しで測る
流動性が下がるとスプレッドが開く、と言われます。ところが祝日は値がつく回数が4分の1に減ってもスプレッドが動きませんでした。一方ロールオーバーは6分の1に減って8倍開きます。同じくらい薄いのに結果が正反対です。流動性を4つの物差しで測り直しました。
更新 2026-09-09経済指標はいつ出るのか — 木曜は月曜の3.8倍混んでいた
重要度の高い経済指標が、曜日と時刻のどこに集まっているかを19年分・1万3千枠で数えました。木曜が突出していて、月曜の3.8倍です。理由は米国の週次統計と、FOMC・BOE・ECBが同じ曜日に重なっていることでした。日本時間での位置は季節で1時間動きます。
更新 2026-09-09中央銀行8行の政策発表を同じ物差しで測る — 最も動かすのはNZ、ただしECBだけ反応がその瞬間に来ない
主要8中央銀行の政策金利発表を、それぞれの自国通貨の対ドルペアで測りました。1分の値幅は平常の9倍から26倍まで開きがあります。さらに、発表時刻どおりに反応が来るかも行によって違い、FRBは88%が発表の分ちょうど、ECBは35%しかありませんでした。
更新 2026-09-09予想を外してもスプレッドは開かなかった — 大きく動いたのは価格のほうだった
経済指標が予想を大きく外したとき、スプレッドはどれだけ開くのかを測りました。答えは「ほとんど変わらない」でした。予想どおりでも大外れでも、スプレッドは平常の1.3〜2.0倍の範囲に収まります。かわりに価格の動きは3倍に膨らんでいました。スプレッドは発表の中身を見ていません。
更新 2026-09-08逆指値はどこまで滑りうるか — 1ティックの値飛びを1億件で測ったら、危ないのは1日1時間に集中していた
連続する2つのティックの間で価格がどれだけ飛ぶかを測りました。ほとんどは0.1銭ですが、3年で最大43.3銭の飛びがありました。しかも5銭以上の飛びは、ロールオーバーの1時間に34倍の密度で集中していました。逆指値がどこまで滑りうるかの下限が見えます。
更新 2026-09-07プロの予想はどれくらい当たるのか — 測る前に、カレンダーの列がヘッダーと逆だと分かった
経済指標カレンダーには「予想」が載っています。その予想がどれくらい当たるのかを19年分・5万8千件で測りました。ただし測り始める前に、数値の列がヘッダーの記載と逆順だと分かり、そこから確かめ直すことになりました。結果は「前回の値をそのまま使う」より誤差が3割小さい、というものでした。
更新 2026-09-041日の85%は「無風」だった — 指標を避けてもコストはほぼ変わらず、効いていたのは時間帯だけ
指標発表もロールオーバーも祝日もない時間が、1日のどれくらいあるのかを数えました。83〜89%でした。さらに、その無風の時間だけに絞ってスプレッドを測っても、時間帯別の中央値はほとんど変わりませんでした。コストに効いていたのは、避けることではなく、いつ取引するかのほうでした。
更新 2026-09-04祝日のスプレッドは開かなかった — 減っていたのは値段ではなく「値がつく回数」だった
「祝日は流動性が下がるからスプレッドが開く」と言われます。3年分のティックと祝日カレンダーを突き合わせたところ、スプレッドの中央値はほとんど変わりませんでした。かわりに1日あたりに値がつく回数が、両国とも休みの日には平常の4分の1まで減っていました。祝日のリスクは、値段ではなく別の形で現れます。
更新 2026-09-03経済指標の「重要度」は当てになるか — 3万件の発表とティックで確かめたら、下2段階は平常時と区別がつかなかった
経済指標カレンダーには重要度のラベルが付いています。それが実際のスプレッド拡大と対応しているかを、3年分のティックと3万件の発表で確かめました。下2段階は平常時とまったく同じでした。効いていたのは上位ごく一部の発表枠だけで、しかも重要度が最低のラベルなのに1.8倍開く指標がありました。
更新 2026-09-03「NZドルは1日2回ロールする」は本当か — 3年分のティックで確かめたら、2回目は2分だけだった
NZドルだけバリューデートのロール時刻が違い、スプレッドが1日2回開くという市場慣行があります。3年分のティックで確かめたところ、通説どおりの時刻に確かに山がありました。ただし1回目が9〜26倍・1時間なのに対し、2回目は1.3〜1.6倍・1〜3分。実務上はほぼ無視できる大きさでした。
更新 2026-09-02実際にいくら払っているのか — 執行コストの測り方(TCA入門)
提示スプレッドは「実際に支払ったコスト」ではありません。約定率・価格変動・ホールドタイムの3指標で執行コストを測る方法と、個人の自動売買だからこそ正確に測れる部分について整理します。
更新 2026-09-0124時間365日動く市場に「早朝」はあるのか — ビットコインを1億3,336万ティックで測る
ビットコインには決済日もロールオーバーも週末クローズもありません。それでもスプレッドが最も広い時間帯と最も狭い時間帯は、為替とぴったり同じでした。週明けの日曜も平日より広くなります。閉まらない市場に「週明け」がある理由を実測から考えます。
更新 2026-09-01週明けギャップを162週分測った — 半分の週は7銭、20週に1回は70銭超
週末を越えたときに価格がどれだけ飛ぶかを、3通貨ペア・162週分のティックで測りました。中央値は小さいのに、裾は極端に長くなります。3年で最大は2円04銭でした。測り方を2回間違えた経緯も残します。
更新 2026-08-28何を取引するといくら払うのか — 22銘柄を同じ物差しに乗せたら順位が入れ替わった
通貨・貴金属・株価指数・商品・仮想通貨を、3年分のティックで同じ単位に揃えて比べました。スプレッドの広さだけで並べると天然ガスは為替の83倍ですが、値動きの大きさで割ると10倍まで縮みます。金は17位から7位へ、ユーロ/英ポンドは8位から15位へ動きました。
更新 2026-08-28米雇用統計でスプレッドはどれだけ開くか — 実は毎朝のロールオーバーのほうが広い
3年分・35回の米雇用統計について、発表前後のスプレッドを分単位で測りました。ピークは発表のその1分で、平常の1.5〜1.8倍。ただし同じ分単位で測った毎日のロールオーバーはその約5倍広く、指標発表は1日で最大のイベントではありませんでした。
更新 2026-08-27ゴトー日は実在するのか — 775営業日のティックで確かめたら、通説とは違う場所に差が出た
「ゴトー日は仲値に向けてドル円が上がる」という通説を、3年分のティックで検証しました。仲値までの上昇は誤差の範囲でした。かわりに目立ったのは仲値の「後」で、ゴトー日は平常日の約8倍下げていました。ただし多重比較の問題があるので、この結果も慎重に読む必要があります。
更新 2026-08-26スプレッドが開くのは1日1時間 — 2.2億ティックで測ったら、その時刻は季節で1時間ずれていた
米ドル/円・ユーロ/米ドル・英ポンド/米ドルの3年分のティック(合計2億2,218万件)を集計しました。スプレッドが平時の5〜8倍になるのはロールオーバーの1時間だけで、それが日本時間6時になるか7時になるかは米国の夏時間・冬時間で入れ替わります。週明けと週末クローズ前は、また別の形で開きます。
更新 2026-08-26「クロス円は割高」は半分だけ本当だった — 9本のクロスで合成レート説を検証する
通貨ペア17本のティックを3年分集計しました。「クロス円は合成レートだから広い」という説明は、ユーロ円やポンド円ではほぼ計算どおりに当たります。ところが豪ドル円とNZドル円では合成の半分程度しかなく、値動きで調整すると豪ドル円のコストは豪ドル米ドルの約半分でした。
更新 2026-08-25スワップ「3倍デー」を5年8ヶ月分実測したら、水曜・3日分は6割しかなかった
国内店頭FXの公開データから1,338営業日分の付与日数を集計。まとめて付与される328件のうち「水曜・3日分」は62%で、4日分や7日分の例もありました。ゴールデンウィークと年末に何が起きているかも実測で示します。
更新 2026-08-24注文はどこへ行くのか — DD/NDD・A-book/B-book・Last Lookの基礎
FX業者の執行モデル(DD/NDD)とブックモデル(A-book/B-book)の違い、FX固有の「Last Look」という仕組みまで。陰謀論ではなく構造として業者の仕組みを理解するための整理です。
更新 2026-08-24通貨ペアの性質と相関 — 「別のペア」は独立した銘柄ではない
メジャーとクロス円のコスト・ボラティリティの違い、クロスペアが合成レートであることの意味、そして「複数ペアの同時保有が分散にならない」理由を構造から整理します。
更新 2026-08-24約定とスリッページの仕組み — 注文タイプで「滑り方」は変わる
スリッページはランダムな誤差ではなく、注文タイプ・時間帯・イベントに系統的に依存する。成行・指値・逆指値それぞれの約定挙動と、損切りが「最悪の局面でだけ滑る」理由を整理します。
更新 2026-08-24経済指標の発表時、市場では何が起きているのか — 値動き以外の4つの変化
指標発表時に起きるのはボラティリティ上昇だけではない。スプレッド拡大・板の消失・約定拒否が同時に発生する仕組みと、「予測ではなく回避」というフィルタ設計の考え方を整理します。
更新 2026-08-24週末ギャップと祝日 — 損切り注文が効かない瞬間の話
金曜クローズと月曜オープンの間に価格が飛ぶと、損切りは設定した価格で約定しない。週末ギャップ・祝日・年末年始というカレンダー要因が取引に効く仕組みと対処の考え方を整理します。
更新 2026-08-24時間帯で市場はどう変わるか — 東京・ロンドン・NYと「重複時間帯」の構造
FX市場の3セッションの性質と、流動性・ボラティリティ・スプレッドの時間帯パターンを整理。時間帯フィルタがカーブフィッティングになりにくい理由と、フィキシングなど特徴的な局面も。
更新 2026-08-24スワップサヤ取りの仕組みとリスク — 計算機が出す数字の中身
業者間のスワップ差を利用するサヤ取りの仕組みを、コスト構造(スプレッド2社分・証拠金2口座)と主要なリスク(スワップ改定・ロスカット・カレンダーずれ)まで含めて整理。TOOL-001の数字の読み方も。
更新 2026-08-24証拠金とロットの仕組み — レバレッジ25倍が「決めていないもの」
FXの必要証拠金の計算方法、実効レバレッジ、ロスカットが損切り注文と別に発動する理由まで。レバレッジはポジションサイズを決めない、という資金管理の出発点を整理します。
更新 2026-08-24スプレッドはなぜ変動するのか — 「原則固定」でも早朝と指標時に開く理由
FXのスプレッドが時間帯やイベントで拡大する仕組みを整理。誰がスプレッドを決めているのか、拡大しやすい局面はいつか、「活発な時間=広い」ではない理由まで。
更新 2026-08-24スワップポイントの仕組み — 付与日数・3倍デー・業者ごとの単位差まで
FXのスワップポイントはいつ・いくら付くのか。T+2決済から生まれる水曜3倍デーの理由、業者によって計上曜日や1Lotの通貨量が違う実態まで、公表データを突き合わせて整理しました。
検証の統計学
バックテスト結果をどこまで信じてよいかを判断するための統計知識
並べ替えで消えるのは方向ではなかった — モンテカルロが捨てている情報を110万分で測る
モンテカルロ検証の多くは、履歴を並べ替えて成績のばらつきを見ます。何が壊れているのかを3通貨ペア・110万分のデータで測りました。リターンの方向は、もともと自己相関がほぼゼロなので並べ替えても何も変わりません。消えるのは荒れ方の持続でした。「大きく動いた分の次も大きい」確率が27.9%から10.2%に落ちます。
更新 2026-09-02予測できるのは方向ではなく値幅 — 為替リターンの統計的性質
金融市場のリターンには市場や期間を超えて再現される性質があります。ファットテール、ボラティリティクラスタリング、そして「リターンの自己相関は弱いのにボラティリティには持続性がある」という非対称性が、検証と設計に何を意味するかを整理します。
更新 2026-09-02「10通貨ペアで検証した」は、試行10回ではない — クロス市場検証が過大評価される理由
別の通貨ペアでも通ったから頑健だ、という確認のしかたには前提があります。FXの主要ペアはドルを共通の軸にしていて、独立ではありません。3つのペアを検証しても、独立した情報源は2つしかない場合すらあります。誤りの方向は常に楽観側です。
更新 2026-09-01サンプルを増やしたら、かえって間違えた — 集計軸が動いているときに起きること
3年分のティックで集計したら、実際の4分の1しかない数字が出ました。1ヶ月だけで測ったほうが正しかったのです。原因は「測る対象が時計の上を動いていた」こと。自分が実際に踏んだ失敗を、再現手順つきで書きます。
更新 2026-08-24Walk-Forwardとモンテカルロが「保証しないこと」
WF分析もモンテカルロ検証も、新しいデータを作りません。同じ履歴を組み替える手続きが何を確かめていて、何を確かめていないのかを、前提と限界の側から整理します。
更新 2026-08-24たくさん試して一番良いのを選ぶと、なぜ嘘の好成績が生まれるのか
戦略を大量生成して上位を選ぶ行為は、統計的には多重比較そのものです。試行回数を増やすだけで「優秀に見える戦略」が機械的に生まれる仕組みと、それを踏まえた成績の読み方を原典つきで整理します。
データ品質
ティックデータの精度と限界。バックテストの土台の話
EAが払うのは足の始値のスプレッド — 中央値で置くと1.1〜1.8倍少なく見積もる
多くのEAは次の足の始値で成行エントリーします。そこで7通貨ペア・3年分のティックから「足が開く瞬間」のスプレッドだけを集めました。平均は中央値の1.1〜1.8倍で、5ペアでは1時間足がいちばん高くつきました。原因はロールオーバーの広がりが次の足の始値まで残ることでした。
更新 2026-09-16ティックの時刻は1秒刻みだった — 8.6億件に、秒未満が1件も無い
9銘柄・8.6億ティックの時刻を調べたところ、1秒未満の間隔が1件もありませんでした。同じ秒に複数のティックが入る割合は銘柄によって13%から76%まで違い、多いときは1秒に20件以上入ります。その中の順序は記録されていますが、時刻は記録されていません。ただし実務でこれが効く場面は限られていました。
更新 2026-09-081分足で検証すると何が失われるのか — 「足の中の順序」問題は思ったより小さく、失われていたのは別のものだった
1分足のバックテストでは、損切りと利確が同じ足に入ったときどちらが先か分かりません。3年分のティックで数えたところ、この「判定不能」は損切り±10銭で0.2%しかありませんでした。ただし±1銭では13.7%まで跳ね上がります。しかもペアによる違いは「(利確幅+損切り幅)÷1分足レンジ」という1つの比率で説明がつきました。そして1分足が本当に失っているのは、順序ではなくスプレッドでした。
更新 2026-09-08固定スプレッドは時計で切り替わっていた — 1日3回と8万回
株価指数CFDのスプレッドが4段階しかないことは以前書きましたが、なぜ4段階なのかは分かりませんでした。切り替わるタイミングを数えたところ、東京・ロンドン・ニューヨークの時間帯に対応していました。切り替わりは1日3.3回。同じ期間の米ドル/円は1日8万回です。さらにbidとaskが常に同じだけ動いていました。
更新 2026-09-07経済指標カレンダーの時刻はどれだけ正確か — 発表は分単位で合っていたが、「会見」だけは6分ずれた
カレンダーに書かれた時刻と、実際に相場が動き出した時刻がずれていないかを3年分のティックで確かめました。データ発表は例外なく記載時刻ちょうどでした。ずれていたのは記者会見と要人発言だけで、日銀会見は+6分、FOMC会見は+4分でした。理由もはっきりしています。
更新 2026-08-31バックテストのスプレッドをいくらに置くか — 固定値にした時点で答えは決まっている
バックテストでスプレッドを一定値に置くと、その値の選び方だけで結果が変わります。実測すると同じ通貨ペアでも時間帯で中央値5〜8倍、90パーセンタイルでは7〜12倍動きました。平均・中央値・分位点のどれを置くかで何が起きるかを整理します。
更新 2026-08-26サマータイムで検証は1時間ずれる — 相場が米国ルールで動くことを2.2億ティックで確かめた
為替の時刻はサマータイムで年2回動きます。米国と欧州で切替日が違うため、年に21〜28日は両者がずれた状態になります。相場がどちらのルールで動くのかを3通貨ペア・3年分のティックで確かめたところ、18回の米国切替すべてで時刻が移動し、欧州切替では一度も動きませんでした。